ひびわれろぐ

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金色のガッシュ!!完全版全16巻を全部読み終えた話(マンガ感想)

連載20周年が遠縁の一つなのですが、今頃『金色のガッシュ!!』を一通り読み終えた話です。

事のあらまし

そもそも、前のエントリがないと成り立たない話があるので…

twilight-chime.hatenadiary.jp

アニメ版『金色のガッシュベル!!』ファウード編が不完全燃焼だったので、ちょうどkindle版が半額セールをやっていた事もあって一気に買ってしまいました。
ちなみに全16巻。紙の本だと凄い大きさになるんだろうなあ…。

どんなお話かというと

Wikipedia『金色のガッシュ!!』の項目より抜粋。
金色のガッシュ!! - Wikipedia

モチノキ第二中学校の中学2年生・高嶺清麿は、MIT(マサチューセッツ工科大学)の論文さえもたやすく理解するほどの頭脳の持ち主だった。しかし、その頭脳が周囲からの嫉妬を生んでクラスに馴染めず、不登校を繰り返す鬱屈した日々を送っていた。

そんなある日、清麿のもとに謎の少年・ガッシュ・ベルが現れた。彼はイギリスで清麿の父・清太郎に助けられ、恩返しとして日本までやってきた。ガッシュは過去の記憶を失っており、唯一の所持品は謎の言語で記された赤い本だけだった。本に記された呪文を読むと電撃を発する力を持つガッシュを危険視する清麿だが、協力して銀行強盗を撃退したことで打ち解ける。このことを切っ掛けに清磨とクラスメートの関係も改善されるなど、ガッシュの来訪によって清麿の生活は変わり始めた。

やがて清麿とガッシュの前に、ガッシュの赤い本と似た本を携えた敵が次々と現れる。実はガッシュは、千年に一度行われる魔界の王を決める戦いに参加させられた100人の魔物の子の1人だった。戦いが激化する中、ガッシュは、戦いを強要されていた魔物の少女・コルルとの出会いを機に、「やさしい王様」になることを決意。清麿とともに、王の座を目指していく。

一通り読み終えて

『金色のガッシュ!!20周年ありがとうなのだ!ブック』まで読み終えました。

改めて一巻から最後まで通して読むと、週刊連載の熱量に負けそうになりますが、それはそれとして、少年マンガってこういうものだっていうものを突きつけられた感じです。
あとストーリーと緩急とテンポの良さ。子どもが飽きずにアニメ150話見たのも頷ける出来です。
※アニメも良いんですよ、最後以外は…。

書影がペアでわかりやすくて使いやすいです…。
主人公である清麿(=賢いけど正しいとは言えない)とガッシュ(=頭は良くないけど芯が通っていえ心が強い)のわかりやすい、そして成長性のある主人公ペア。
最初期は仲違いがあったりとバディものの基本的な部分はしっかりと押さえてきます。

途中から仲間として共に戦っていく仲間たちも物語に彩りを添えます。

ヒロイン枠で回復系の術も使える恵&ティオのペア。むしろ攻撃系術のサイスよりもサイフォジオ使ってる回数の方が多いのではないだろうか。

変化術ばかりでネタ枠のフォルゴレ&キャンチョメペア。最初期は最弱枠の1人だったにも関わらずなんか肝心な時にえらく鋭いし、勘も強いしでいいシーンが多い。

よく考えたらメインメンバーの中で一番まとも気がする天然真面目キャラのサンビームさん&ペット枠のウマゴン(シュナイダー)ペア。

主要メンバーだけでなく、劇中に登場した魔物の子どもたちそれぞれにしっかりと見せ場があるのです。

ちなみに、2021年11月現在、Amazonプライムに加入しているとprime readingで7巻まで読めます。
(kindle unlimitedだと12巻まで読めます)

内容を知っている方だと、表紙を見れば大体どのあたりかわかりますね…。

終了時期に関する追記

かつてこの漫画も引き伸ばしの話があったそうですが、伸ばさなくて正解だったと思います。
雷句先生のブログでも終了させたいとの申し入れを編集部にされていた旨の記述があります。かなり昔なので辿るの大変ですが…。

raikumakoto.com

編集者の仕事は『売れた漫画を終わらせない事』という話もありましたが(全く関係ありませんがYJC『推しの子』5巻128ページより)、もしもファウード編から魔物が増えたとしたら、描き切ったと言える感想にならなかったかもしれません。

ちなみに少年サンデーコミックス(一番最初の版)は全33巻。
そういえば、師匠筋になる藤田先生の『うしおととら』と巻数同じなんですね…あちらも完全燃焼したと思える良い最終回だったなぁ。

完全版のいいところ

巻末おまけ『ガッシュカフェ』

本編では表に出る事のなかった魔物たちのお話が会話形式で描かれています。
1巻はガッシュとゴフレ(割と最初のうちにブラゴに倒された魔物ですね)。それぞれのマスターも一緒に出演です。
1巻、2巻あたり…というか14巻まではほのぼのとした流れなのですが、15巻と16巻がなかなかに重い。

で、何故クリアのヤバさに気づかなかったんですか、ゼオンさん…。

完全版描き下ろし表紙

1巻から15巻はそれぞれ魔物たちと本の持ち主です。16巻の表紙がこのマンガの結末をあらわしているようで、これ以上ない表紙です。

これは紙で欲しくなる…

元々のコミックスにあった○○がない

→金色のガッシュ!!20周年ありがとうなのだ!ブックに収録されています。

そういえば完全版にはベリーメロンなかったのね。確かに本編だけではどうしてビクトリームとメロンの関連性が説明不s…いや、こちらを読んでもわかんないわやっぱ…。

こちらには本編完結後の読切『友』も収録されています。

おわりに

当時漫画で全巻読んで満足していたのですが、今、私の子どもたちが読んで楽しんでいます。
2世代で読める漫画が増えて嬉しい限りです。

私としては、アニメだとただの悪い奴で終わってしまったデュフォーゼオンとちゃんと和解出来て終われたので満足なのです。